山下大五郎に関する研究
光から土地へ
――印象派から黒田清輝、萬鉄五郎、山下大五郎へ――
日本近代洋画における〈土地を見る眼〉の継承と変容
大町山麓美術館 研究原稿
2026年9月/研究論考(暫定稿)
本論考について
山下大五郎が描いた田畑や家並み、遠くに連なる山々。その穏やかな風景を、日本近代洋画の歩みのなかで、どのように捉えることができるのでしょうか。
本論考は、19世紀フランスの印象派を出発点に、黒田清輝、萬鉄五郎、山下大五郎の絵画を、「光」「土地」「暮らし」という視点から比較・考察します。西洋から伝わった油彩画が、日本の風土や生活とどのように結びついてきたのかを問い直す試みです。
黒田の外光表現、萬の色彩や形態の探究、山下の農村・山麓風景に注目し、それぞれの自然の見方や制作姿勢を検討します。ただし、画家たちを単純な師弟関係や画風の直線的な継承で結ぶのではなく、資料から確認できる接点と、作品比較による解釈を区別して論じます。
山下大五郎については、当館の所蔵作品と関連資料を手がかりに、田畑、道、家、集落、遠景の山々の関係を読み解きます。安曇野の風景を、雄大な山岳の眺めだけでなく、人が暮らし、働き、季節を重ねてきた土地の表現として捉え、その絵画の意義を考えます。
当館での作品鑑賞とともに、山下大五郎の風景画をより深く知る手がかりとしてお読みください。
※本稿は生成AIを活用して作成した研究上の暫定稿です。作品解釈には仮説を含み、出典・作品情報の全面的な再照合は完了していません。今後の資料照合や検討に応じて加筆・訂正します。
論考全文
西洋から足立源一郎の山岳絵画へ
――崇高と観察と登山の視覚史――
大町山麓美術館 笠原武
2026年9月/研究論考(暫定稿)
本論考について
山に登り、その場に立って描くことは、絵画に何をもたらすのでしょうか。
本論考は、西洋における山岳の捉え方と、足立源一郎の山岳絵画を、「崇高」「観察」「登山」という三つの視点から考察します。自然の大きさに圧倒される感覚、岩や雪、光や気象への観察、山を歩いて得られる視点を手がかりに、山岳絵画の成り立ちを読み解きます。
バークの崇高論、ラスキンの山岳に関する記述、ウィンパーの登攀とスケッチの記録、そしてターナー、モネ、セザンヌ、セガンティーニの作品を比較の対象とします。ただし、これらを足立への直接的な影響として一括するのではなく、共通する問いと、それぞれの違いに注目します。
足立源一郎については、本人の文章やスケッチ記録、当館の所蔵作品と作品台帳を手がかりに、移動、天候、写生場所、画面構成の関係を検討します。山頂の眺望だけでなく、山へ至る道、樹林、湿原、湖、山麓にも目を向け、実際に山を歩いた画家の経験が、どのように絵画へ結びついたのかを考えます。
当館での作品鑑賞とともに、足立源一郎の山岳絵画をより深く知る手がかりとしてお読みください。
※本稿は生成AIを活用して作成した研究上の暫定稿です。作品解釈には仮説を含み、今後の資料照合や検討に応じて加筆・訂正します。
論考全文
山下大五郎と足立源一郎が描いた長野県
研究論文「山麓を生きる風景、山中に立つ視線」
大町山麓美術館では、山下大五郎と足立源一郎の所蔵作品を中心に、長野県の風景の魅力と、二人の描き方の共通点・相違点を考察した論文をまとめました。
安曇野の田園や民家、その向こうに連なる北アルプス。そして、山中に足を踏み入れて出会う岩稜や雪渓、雲の動き。同じ長野県の風景でも、どこに立ち、何に目を向けるかによって、絵画に表れる世界は大きく変わります。本論文では、二人の作品を読み比べながら、山々と人々の暮らしが織りなす長野県の魅力を探ります。
山下大五郎の作品では、田や家、道、木立と、遠くに見える山々とのつながりに注目しました。 山を独立した景勝として眺めるのではなく、人が暮らす風景の中に山がある。その距離や広がりが、画面にどのように表されているかを考えています。
足立源一郎の作品では、岩の形、稜線の重なり、雪や樹林、光と雲の変化に注目しました。 山の中に立つ視線から、自然の大きさや奥行き、季節と時間の移ろいがどのように描かれているかを検討しています。
ただし、山下を「田園の画家」、足立を「山岳の画家」と分けるだけでは、二人の画業は捉えきれません。山下の《戸隠への道》、足立の《杏花の里 安茂里》なども取り上げ、それぞれの表現が重なり合う部分にも目を向けました。二人の優劣を決めるのではなく、作品を通じて異なる風景の見方を知り、鑑賞を深めることを目指した比較研究です。
資料には、当館の作品台帳・作品画像、当事者の回想、公的研究機関・美術館・行政機関の公開資料を使用しています。展示をご覧になる前に、また鑑賞後に作品を振り返る読み物としてお役立てください。
論文全文
『山麓を生きる風景、山中に立つ視線』
―山下大五郎と足立源一郎における長野県の魅力と風景表現の比較衡量―
